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CATvocate

CATvocate修了者インタビュー

このコーナーでは、どうやったら猫の看護のスキルを上げることができるか、より専門的な知識を学ぶことができる「CATvocate」の認定プログラムを修了した 獣医師・動物看護師に、リレー形式でお伺いしていきます。

第4回 森田 夏美 さん (梅島動物病院)

CATvocateを取得された理由と、参考になったことを教えていただけますか?
短期大学を卒業し、この梅島動物病院に入社して10年目になります。入社1年目の時に病院に来た保護猫がとても懐いてくれたので2匹を引き取ることになりました。それまで猫を飼ったことがなかったのですが、猫がこんなにも表情豊かで愛情深いと知ってから猫好きになりました。そして2年前、同じ病院の獣医師からCATvocateのことを聞いて、ぜひ受講してみたいと思いました。
受講してみて、猫種ごとの病気や子猫の育て方なども勉強になりましたが、最も入院管理に役立つと思ったのは、猫種ごとに食べ方や飲み方、フードの好みが違うということでした。短頭種などは舌使いが違うので、食べやすい形のフードや好きなフードが違うそうです。入院中に食べなくなる子もいますから、好みに合わせてフードを何種類か用意しています。また、猫医療センターの研修にも参加させていただきましたが、スタッフのキャリーから猫を出して保定するまでのスピードに驚き、迷いのない動きがとても参考になりました。
猫の看護で工夫されていることや、勉強されていることはありますか?
受講してから、猫用診察室に猫フェイシャルフェロモンを設置しました。効果は分かりませんが、飼い主さんに自宅でも試したいと言っていただくこともあります。また、猫の入院室には段ボール箱を入れてあげたり、飼い主さんから普段使っているものを預かったりしています。先日はお父さんのハンドバッグが好きな猫がいて、入院中はそのバッグの上でくつろいでいました。他にはステンレスの食器の映り込みが嫌いな子もいるので、陶器の食器を使うようになりました。
院内には獣医師がつくる情報誌があり、誰かがセミナーに参加すると要点やレポートなどを掲載して、獣医師同士で情報共有をしています。将来的には、動物看護師とアルバイト向けの情報誌をつくり、暴れてしまう猫の保定や入院看護の方法など、動物看護師全体で情報を共有できるようなツールをつくりたいと思っています。

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