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過去の活動報告

6th FASAVA Congress in Taipei, Taiwan 2015

日時 2015年11月19日〜22日

2015年11月19日から21日まで、第6回FASAVA (Federation of Asian Small Animal Veterinary Association) Congressが台北の花博公園で開催されました。この学会は、WSAVA Congressのアジア・パシフィック版といったところで、毎年アジアとオセアニア各国が持ち回りで開催されています。今年は台湾の台北市にある花博公園という2010年に台北国際花博覧会の会場だった展覧館で開催されました。大会の規模は大きく4日間にわたって6会場同時進行で講演が行われ、台湾はもとより中国からの獣医師を中心に各国から2000名を越える参加者がありました。日本からも数十人の先生方が参加されていました。また、会場の配置は中央の展示会場をはさんで左右3会場ずつでしたので、講演の合間には展示会場に沢山の獣医師であふれかえっていました。
日本からは8名のスピーカーが招聘されており、日本人の講演はすべて英語で行われ、台湾語や中国語に通訳されていました。日本ねこ医学会の理事からは、石田卓夫会長がHematology Case Discussionの講演を3時間、不肖私もCanine Hyperadrenocorticism Clinical TipsとFeline Hyperthyroidism and Chronic Kidney Diseases の講演を3時間させて頂きました。いずれの会場も満杯で、立ち見の先生方も数多くみられ、台湾、中国を中心とした獣医師のモチベーションの高さに驚くと共に、しっかりと自分のモチベーションとしてお土産を持ち帰った気分になっています。余談ですが、日本から来たある先生が、「何で日本の先生の講演をわざわざ英語で聞かなきゃイケナイんだ」と苦笑されていたのが印象的でした。
特筆すべきは、初日の夜に行われた公式パーティー、Gala Dinnerでは、石田卓夫先生がFASAVA-Hill's Practitioner of the Year Award 2015というアジア・オセアニアから年間1人しか選ばれない賞を受賞されたことです。アジア・パシフィックの2015年年間MVPといったところでしょうか、本当におめでとうございました。 2016年はマレーシアのクアラルンプール、2017年はオーストラリアのゴールドコースト、2018年の次、2019年のFASAVAは9月26日から29日にホテルニューオータニ東京で開催される事が決定しています。ちょうど東京オリンピックの1年前ですね。是非とも、今から予定に入れておいて、Congressはもとより、猫医学を盛り上げていきましょう!!
(文:難波信一)

開催風景

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